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　現在、私たちの世界は西欧由来の科学や技術によって大きく支えられている。東アジアの術数学的な思考は、西欧近代科学とは独立にその歴史と方法を展開してきた。しかし両者を完全に異なるものとしてよいのだろうか。今日繁栄している科学は、かつての知識体系と全く異なるが、未来の人類の知識もまた、今の科学と全く異なる可能性がある。それならば、かつての人々が世界に対して行っていた洞察は、きっと現在の世界観の限界と未来の世界観の可能性を照らす一枚の鏡となるだろう。本講座は、首都師範大学の陳叡超先生を招聘し、中国古代の世界観における生命観・価値観を表現する代表的な存在として、北宋道学の易学について理解を深め、近代科学がもたらした様々な問題に対しどのように応答できるかを考察する。

日時：2024年3月10日（日）14:00-16:00

報告者：陳叡超（首都師範大学政法学院）

司会：田中有紀（東京大学東洋文化研究所）

言語：中国語、日本語（部分的に通訳あり）

場所：東京大学東洋文化研究所第二会議室、Zoom
　　　※Zoomの事前登録はこちら→
　　　　https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZEsdOGvqT4tH9d6Iwp08OP2jjBGwBceys5v

主催：
科研費挑戦的研究（開拓）「機械学習を用いた東アジア数理調和思想の実証的研究と共生倫理の検討」
科研費若手研究「中国における「科学」と「技術」の哲学：江永の「自然」と「人間」をめぐる思想」
東アジア藝文書院潮田総合学芸知イニシアティヴ