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特集「現代中国の思想」(『思想』2025年3月号)

特集「現代中国の思想」(『思想』2025年3月号)

 雑誌『思想』による特集「現代中国の思想」(2025年3月号)が岩波書店から刊行されました。本号の内容はEAAの学術イベント「現代中国の思想状況を知る」シリーズから発展したものです。

 

【EAA「現代中国の思想状況を知る」シリーズ】
 本シリーズは中国で活躍する世代の異なる研究者との対話を試みたものです。2022年の7月から10月にかけて、合計3回開催されました。
・第1回:天下思想と「新世界主義」(劉擎氏講演)
 ブログ報告(イベント記録全文の日本語訳はこちら
・第2回:「もの」と「こと」の中国現代哲学的展開(周展安氏講演)
 ブログ報告
・第3回:「普遍」と「特殊」:グローバル化する中国の文化政治(張旭東氏講演)
 ブログ報告  
・企画:石井剛(EAA院長)

 

【本号の目次】

【特集】現代中国の思想
思想の言葉  白永瑞
〈討議〉「中国とは何か」を共に問うために──現代中国の思想状況  中島隆博・石井剛・鈴木将久

―世界から中国へ―
1980,90年代以来の「中国文化」意識の変遷と分岐  江湄/山口早苗 訳
現代中国と西洋哲学  李猛/張瀛子 訳
歴史のエンパシー──中国文化伝統と現代社会心理状況に基づく人文的心理療法の探究  王東美/鈴木将久 訳

―相関する思想―
唯物弁証法と政治パラダイム──『一を分けて二とする』序論  劉紀蕙/石井剛 訳
自由主義──貴族のものか,平民のものか  甘陽/比護遥 訳
近代文明の構築における国家と民主──中国文明の復興についての思考  崇明/比護遥 訳

―中国から世界へ―
グローバル想像の再構築──「天下」の理想から新世界主義へ  劉擎/孔德湧 訳
多元文化時代の歴史と主体  張旭東/田中雄大 訳
文化横断的ダイナミズムにおける現代漢語哲学  ファビアン・ホイベル/朝倉智心 訳