総合文化研究科の伊達聖伸氏が共訳した『いま言葉で息をするために ウイルス時代の人文知』が勁草書房より刊行されました。
いま言葉で息をするために ウイルス時代の人文知
執筆者:カトリーヌ・マラブー/ジャン=リュック・ナンシー/キャサリン・ヘイルズ/アレクサンダー=ガルシア・デュットマン/エマヌエーレ・コッチャ/ペーター・サンディ/ミシェル・ドゥギー/オーレリー・パリュ/トマス・シュタングル/ブルース・キャンベル/ジャン=ルイ・シュレーゲル/フレデリック・ケック
編著:西山雄二
【内容紹介】
哲学・文学・歴史・人類学・宗教の観点からコロナ禍をどう考えられるのか。人文学者たちによるコロナ時代の証言と提言。
【目次】
はじめに 西山雄二
思想
カトリーヌ・マラブー/西山雄二 訳
隔離から隔離へ──ルソー、ロビンソン・クルーソー、「私」
訳者解題
ジャン=リュック・ナンシー/伊藤潤一郎 訳
別の精神性(聞き手:ミロ・レヴィ=ブリュール)
生政治症候群
訳者解題
N・キャサリン・ヘイルズ/清水知子 訳
新型コロナ──ポストヒューマン・ウイルス
訳者解題
アレクサンダー・ガルシア・デュットマン/宮﨑裕助 訳
共犯者
補遺 オリヴァー・フォーゲルへの手紙
訳者解題
エマヌエーレ・コッチャ/松葉類 訳
世界規模の新たな隠遁生活を反転する
訳者解題
ペーター・サンディ/吉松覚 訳
ウイルス時代
訳者解題
文学
ミシェル・ドゥギー/関大聡、高桑和巳、西山雄二 訳
コロナ時評
訳者解題
オーレリー・パリュ/渡辺惟央 訳
カミュの『ペスト』、断乎として現代的な作品──ポストモダンの時代にこそ現代性の全容が現れるという逆説
訳者解題
トーマス・シュタングル/福岡麻子 訳
コロナ日記
訳者解題
歴史
ブルース・キャンベル/大貫俊夫 訳
疫病と歴史の「大遷移」──ブルース・キャンベルとの対話(聞き手:バスシェバ・デムース、ダゴマー・デグルート、ティム・ニューフィールド)
黒死病とコロナ以後の歴史学の未来
訳者解題
宗教
ジャン=ルイ・シュレゲル/伊達聖伸 訳
コロナウイルス時代の宗教
訳者解題
人類学
フレデリック・ケック/小林徹 訳
アジアの虎たちと中国の龍──パンデミックに対する前哨地間の競合と協働(SARSからCOVID-19へ)
訳者解題