このたび、香港の哲学者ユク・ホイ氏の主著『中国における技術への問い——宇宙技芸試論』の邦訳をゲンロンより刊行しました。本書は、ハイデガーの「技術への問い」を乗り越え、近代テクノロジーによる世界の均質化に抵抗するため、中国哲学の伝統から新たな技術思想を再発明しようとする野心的な著作です。
さらに京都学派や新儒家の試みを反省し、ポストモダンをこえて人新世の考察に至る本書は、いま新たな東アジアの哲学を構想するうえで最も重要な哲学書のひとつだといえるでしょう。参加者のみなさまと本書の論点を深め、あらたな道を切り開く糸口を模索できればと思います。
——伊勢康平(訳者、中国思想文化学研究室博士課程2年、EAAリサーチ・アシスタント)
日時:9月から12月まで、毎月1回(計4回)の開催を予定
募集人数:10名程
おもな使用言語:日本語(英語原文も参照します)
開催形式:対面を予定
備考:参加者には、来年1月に開催予定である同書の合評会への積極的な参加を期待します。
応募方法:こちらよりエントリーください。(締め切り 8月31日(水))
応募が定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。
主催:東アジア藝文書院・EAAユース
【掲載情報】インタビュー 片岡真伊 「あいだ」に魅せられて
【刊行情報】東アジア藝文書院編『文学・哲学・感染症——私たちがコロナ禍で考えたこと』