【日時】
2023年7月27日(木)15:00〜16:30
【開催形式】
オンライン(一部対面)/Zoom(参加ご希望の方はこちらより
※
【言語】
日本語
【発題者】
汪牧耘(東洋文化研究所・EAA特任研究員)
【発表タイトル】(仮)
他者を食いながらの“Human Co-becoming”はいかにあるか:中国の「肉食大国化」に求める藝文学の応答
【発表概要】
概要:藝文学研究会は、人々が「情」を交わし、その時々に応じて共に生の在り方を変容させていく営みを支える知を共創する場である。これまで、こうした共創は、「Human Co-becoming」という重要な概念に基づいて行われてきた。本発表では、開発学の視点に立ちながら、発題者自身の「Human Co-becoming」に対する希求と戸惑いを試論する。そのために、「他者を食う」という私たちの日常的な行為に着目する。具体的には、近現代における中国の肉食化を例に、動物の大量屠殺・大量消費を促してきた社会的・観念的基盤の生成を考察する。肉食の視点からみると、開発の一形態としての近代化が進展してきた過程で、人間は他の生き物を客体化・不可視化してきたことにより、自らの「忍びざる心」を制御してきたとも言える。「他者を食う」という営みをはじめとし、現代を生きる私たちは、数えきれない構造的暴力に巻き込まれている。こうした私たちは、「情」の拡充に伴う迷いや苦しみに耐えられるか。非人間を排除しない「Human Co-becoming」に至ることが可能なのか。本発表は、これに対する藝文学の応答を引き出すきっかけとなることを期待している。
第8回駒場哲学フォーラム
ワークショップ 「奇妙でありながらガラスのように透んで明らかな…」 ――ピエール・ルジャンドルの仕事について
Pierre Legendre
1930-2023
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