いま、大江健三郎をめぐって
ノーベル文学賞作家である大江健三郎(1935-)の文学世界は、過去作をラディカルに書き直す『晩年様式集』の出版、さらには「政治少年死す」が初めて収録された『大江健三郎全小説』出版によって、読者にとっても研究者にとっても新しい展開を迎えています。今回、東京大学東アジア藝文書院(EAA)では、世界文学ユニットのメンバーを中心に、国内の文学研究者の方々とともに、いくつもの角度から、いま大江健三郎の作品を読む可能性を探るシンポジウムを開催いたします。
1日目
2022年12月3日(土)14:00-16:00 於東京大学本郷キャンパス山上会館大会議室
髙山花子「矢印のない世界で――『静かな生活』の子どもたち」
片岡真伊「鳥(バード)とBird――英語圏を旅する『個人的な体験(A Personal Matter)』」
村上克尚「大江健三郎における想像力と言葉の問題――60~70年代のエッセイを中心に」
司会:柳幹康
2日目
2022年12月4日(日)14:00-16:00 於東京大学本郷キャンパス山上会館大会議室
菊間晴子「「女性神話」が暴かれる ――「アナベル・リイ」をめぐる声の重なりに注目して」
岩川ありさ「文字の中に声が響く――大江健三郎の「晩年の仕事(レイト・ワーク)」をめぐって」
司会:田中有紀
3日目
2022年12月10日(土)14:00-16:30 於東京大学駒場キャンパスI 18号館ホール
尾崎真理子「何が「本当の事」なのか――作家の声と紙の中の声」
対談:工藤庸子×尾崎真理子「紙と声」
総合討論
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使用言語:日本語
主催:東京大学東アジア藝文書院(EAA)