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学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第7回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——ポスト2050を希望に変える」

第7講 5月24日(金)

福永 真弓 (東京大学大学院新領域創成研究科)
「藻と人間:惑星サルベージとテラフォーミングの倫理」

私たちが慣れ親しんできた藻類は、「空気の惑星」を生み、維持してきました。現在では、惑星を人間の生きられる場所に維持するためのネオ・テラフォーマー、あるいは宇宙生活をも支える食料・エネルギーの新たなインフラの担い手として期待され、その生命現象は科学技術とより深く混交しています。本講義では、藻と人間の関わりとその存在論的変容について、サルベージとテラフォーミングという補助線を用いて読み解きながら、私たちの惑星の「らしさ」をめぐる倫理的探求を行います。