第4講 4月28日(金)
小川さやか(立命館大学)
「時間をあたえあう―タンザニアの零細商人の贈与論」
本講義では、まずデヴィッド・グレーバーが『負債論』(2016年)で論じた人間経済と商業経済をめぐる議論を基に、資本主義経済の閉塞した厳しい空気の一端には「人間を数値や貨幣に換算する」暴力があることを論じる。次にタンザニアの商人たちによる「時間の贈与」とそれを基にした「人生多様化戦略」を事例に、それぞれ異なる人格や身体、背景をもつ人間どうしの関わりを核とするオルタナティブな経済をつくるヒントを議論する。
日韓学術セミナー ―変動する日韓関係の展望と相互理解協力の課題―
「新しい啓蒙のための連携研究機構」創設のための連続講演会
マルクス・ガブリエル「新しい啓蒙のために」(仮題)