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学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第2回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——空気はいかに価値化されるべきか」

第2講 4月14日(金)

中島隆博(東洋文化研究所 所長・東アジア藝文書院)
「花する空気」

「空気の価値化」を考える際に重要なことは、誰にとってという問いを問うことである。すぐさま人間にとってと答えたくなるのだが、人間以外の存在者にとっても、空気は重要である。人間と人間以外、あるいは人間の中に引かれた分断線を乗り越えるような「価値化」を空気を通じて行うことが求められている。それは人間の再定義から始まるだろう。それをHuman Co-becomingもしくはHuman Co-floweringという新しい概念のもと、一緒に考えてみたい。