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学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第12回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——ポスト2050を希望に変える」

第12回 7月5日(金)

岩川 ありさ (早稲田大学文学学術院)
「パンデミックを銘記する」

2020年から続くCOVID-19のパンデミックは現在進行形の問題です。このパンデミックにおいて、それまでも周縁化され、ケアを受けられなかったり、その生の喪失すら記録されず、嘆かれない人びとの存在をつくりだす、不均衡な世界や社会的な条件を私たちが生きていることがより明らかになりました。どうすれば、差異を持った人びとが共に生きられる「共通世界(a common world)」を復興できるでしょうか?(あるいはもとから「共通世界」はあったのでしょうか?) フェミニズム 、クィア理論に影響を与えてきたジュディス・バトラーの仕事に触れながら、現在の変容とそこから生まれる未来について、一緒に考えられればと思います。