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学術フロンティア講義「30年後の世界へ」

第11回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——ポスト2050を希望に変える」

第11回 6月28日(金)

藤原 辰史 (京都大学人文科学研究所)
「分解の哲学——「食べる惑星」の脱領域的研究」

生産と消費だけでこの世界の経済活動を語ろうとしていないだろうか。生産や消費のときにでた廃棄物は、地球上に堆積しているだろうか。プラスチックや放射性物質などをのぞいて、地球に住むいきものたち、生態学では「分解者」と呼ばれる微生物や昆虫がそれらを食べることで担っている。この報告では、人間社会でもみられる「分解」という機能に着目し、人文学と生態学をつなぐ新しい学問の構築に寄与したい。