第10講 6月23日(金)
佐藤健二(東京大学 執行役・副学長)
「ひとと空気の歴史社会学:空気にも歴史がある」
主題である「空気の価値化」について、二つの話題をとりあげる。ひとつは「価値化」というキーワードを、社会学の立場から解説する。「価値化」の語で、なにを論じたかったのか、価値意識の研究から考える。もうひとつが、歴史社会学の視点から「空気」を論じてきた枠組みを考える。水を最後に発見するのは水に支えられた「魚」だという言い方を援用するなら、空気はひとに不可欠でそのなかで生きるしかない「人間」が発見しにくい資源=自然資本だった。その自覚の歴史を考えてみたい。
第12回 EAA「民俗学×哲学」研究会
仏教と哲学と民俗学
【石之瑜・台湾大学政治学系教授 講演会】