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第3回 学術フロンティア講義
「30年後の世界へ——学問とその“悪”について」

第3講 4月23日 太田邦史(総合文化研究科、分子生物学・遺伝学)
「地球上の生命と人類は30年後にどうなっているか」
 皆さんが50歳頃に地球環境がどうなっているのか考えてみてください。そんなことを予測するのはもちろん困難です。しかし、これまでの歴史を調べると、ある程度の方向性は見出すことができるでしょう。この講義ではあくまで生物学を専門とする私の個人的予想の話をしてみたいと思います。今の時代は人類が地球に与える栄養が大きいため、人新世(アントロポセン)と呼ばれています。今後人間がどのように考え方や社会を変えていくか、学問がそれにどのように関わるかによって、世界の将来の姿も相当変わってくると思います。そんなところを皆さんといっしょに考えてみることができればいいと思います。