2017年にスタートした本研究会は、文学・歴史学・宗教学などの人文知によって、「痛み」というアクチュアルな問題に取り組んできました。
この度、EAA共催として開催予定の2021年最初のミーティングでは、肥満男子と動物の問題が「痛み」といかに関連するのかが議論されます。ミーティングの前半では、本研究会コアメンバーの小川公代氏が共訳したサンダー・L・ギルマン『肥満男子の身体表象―アウグスティヌスからベーブ・ルースまで』(法政大学出版局、2020年)の合評会を行います。
後半では、フランス・パリの社会科学高等研究院の博士課程で動物表象の歴史的変遷を研究している貝原伴寛氏の研究報告を行います。質疑応答では、肥満男子や動物の「痛み」についての西洋的人文知を、東アジアの知的磁場に立って問い直すことが目指されます。
【日時】
2020年1月10日(日)15:00-18:30
【参加方法】
参加をご希望の方はこちらからご登録ください
※定員50名程度(先着順)
※参加人数が上限に達したため、参加申込受付は終了しました
【使用言語】
日本語
【登壇者】
小川公代(上智大学外国語学部英語学科教授)
貝原伴寛(社会科学高等研究院・博士課程)
【プログラム】
15:00-15:10 開会挨拶
【第1部】『肥満男子の身体表象―アウグスティヌスからベーブ・ルースまで』合評会
15:10-15:30「肥満のスティグマを覆そうとするギルマンの試み」
小川公代(上智大学外国語学部英語学科教授)
15:30-16:40 全体ディスカッション
16:40-16:50 休憩
【第2部】研究発表
16:50-17:40「痛みをもって痛みを制する:18世紀フランスの医療における薬物としての犬と猫」
貝原伴寛(社会科学高等研究院・博士課程)
17:40-18:20 質疑応答
18:20-18:30 閉会の挨拶
【共催】
・科研費(基盤研究(B))
「共感すること」の歴史的変遷―18~20世紀ヨーロッパの感情史(2020年度-2022年度)
・科研費(基盤研究(B))
グローバル化と「共感の共同体」ー19世紀後半から20世紀後半を中心に(2017年度-2020年度)
・科研費(国際共同研究加速基金)
近現代イギリスにおける「人と動物の関係史」ー領域設定による総合的理解モデルの構築(2018年度-2020年度)
・東京大学東アジア藝文書院(EAA)