日時:2024年12月5日(木)18:00-20:00
場所:東京大学駒場キャンパス101号館EAAセミナー室
使用言語:英語(通訳なし)
主催:東京大学東アジア藝文書院(EAA)
【開会の辞】
小林康夫(東京大学名誉教授)
【講演】
ボヤン・マンチェフ(新ブルガリア大学)
【総合討論】
ボヤン・マンチェフ
星野太(東京大学/EAA)
國分功一郎(東京大学/EAA)
西山雄二(東京都立大学)
【ファシリテーター】ヴィクトリヤ・ニコロヴァ(東京大学)
In his lecture, Boyan Manchev will present the latest development of his project for modal ontology, proposed a quarter of a century ago. The book The Alteration of the World (2009), which recently appeared in Japanese translation (横田祐美子・井岡詩子訳『世界の他化——ラディカルな美学のために』法政大学出版局、2020年), occupies a pivotal place in this project, further expanded in Manchev’s monographs The New Athanor. Principles of Philosophical Fantastic (2019) and World and Freedom. Transcendental Philosophy and Modal Ontology (2023, monograph summary available here). Modal Ontology will be set in the context of the revival of ontological projects in the new century, a revival which it largely precedes.
ボヤン・マンチェフ(Boyan Manchev)
1970年生まれ。新ブルガリア大学教授。ベルリン芸術大学、ホリンズ大学客員教授。世界的に活躍するブルガリア出身の哲学者。デリダ設立の国際哲学コレージュでプログラム・ディレクターを務めるなど現代フランス哲学界の重要な論客の一人。ブルガリアのアーティスト・コレクティヴ「メテオール」のドラマトゥルクでもある。博士論文ではドストエフスキーを論じ、アリストテレス、カント、バタイユ、ジャン=リュック・ナンシーらの哲学・思想を受け継ぎながら他化や変容をキーワードとする様態の存在論を展開している(『世界の他化——ラディカルな美学のために』著者紹介文より)。
著書にフランス語の『変容と瞬間──生の脱有機化』(La Métamorphose et l’instant : Désorganisation de la vie, La Phocide, 2009)、ブルガリア語で刊行されてから英語に訳された『雲──自由な身体の哲学』(Clouds. Philosophy of the Free Body, Metheor, 2019;星野太氏による日本語書評はこちら)など多数。フランス語で書かれたL’altération du monde : Pour une esthétique radicale(2009)の日本語版『世界の他化——ラディカルな美学のために』(横田祐美子・井岡詩子訳)は、法政大学出版局の叢書・ウニベルシタスから 2020年に刊行された。
氏は、駒場とのご縁が深く、長年の友情に基づいた研究交流を進めてきた。EAAでお迎えするのは、2019年のEAAフォーラム「舞踏の越境──メテオール《土方巽とその分身》をめぐって」に続き、2回目となる。