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トニ・ヒルデブラント氏公開セミナー
ジョルジョ・アガンベンの新著『人間の声(La voce umana)』を読む――グラマトロジーの批判

トニ・ヒルデブラント氏公開セミナー
ジョルジョ・アガンベンの新著『人間の声(La voce umana)』を読む――グラマトロジーの批判

イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンは、近著『人間の声』において、声(音声)の概念を練り上げるとともに、呼格についての興味深い考察を提示している。注目するべきは、その中で、ジャック・デリダによるグラマトロジーのプロジェクトが批判的に考察されていることである。今回、アガンベン本人とも親交の深いトニ・ヒルデブラント氏(ベルン大学)をお招きし、この未邦訳の新著を紹介するとともに、グラマトロジー、音声、そして呼格について総合的に討議する場を設けたい。

【講演者】
トニ・ヒルデブラント(Toni Hildebrandt)氏
ベルン大学研究員(アドヴァンスド・ポスドク)。同大学にて研究プロジェクト「エコロジカルな責務を媒介する」(Mediating the Ecological Imperative)のコーディネーターを務める。2014年にバーゼル大学で美術史博士号を取得(ヴォルフガング・ラチエン賞受賞)。バーゼル大学およびニューヨーク大学のゲスト講師を務めるほか、数々の助成金を得てローマ(Istituto Svizzero、2013〜17年)やミュンヘン(Zentralinstitut für Kunstgeschichte、2019年)、ベルン(Walter Benjamin Kolleg、2020〜21年)に滞在する。単著に、Entwurf und Entgrenzung. Kontradispositive der Zeichnung 1955-1975 [Projection and Expansion: Counterdispositif of Drawing, 1955-1975] (München, Fink, 2017)。共編著に、PPPP: Pier Paolo Pasolini Philosopher (Milan, Mimesis International, 2022)など。

司会:國分功一郎

日時:2024年1月15日(月)17:00-18:30
会場:東京大学駒場キャンパスI 18号館コラボレーションルーム2

使用言語:英語

主催:東京大学東アジア藝文書院(EAA)
共催:東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)

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