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シリーズ講演・討論「東洋美学の生成と進行」第二回
中国古代の環境美学の観念

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シリーズ講演・討論「東洋美学の生成と進行」

西洋に端を発した美学という学問領域を参照して近代に作られた東洋美学は、未だ十分適切に位置付けられてきたとは言えない。本イベントでは、EAAならではの視点を活かして東洋美学と称されうる領域の射程やあり方について検討する。本イベントを通して目指すのは、「東洋美学」をすでに定まった領域と見做してそれに該当する最新の研究を紹介するのではなく、むしろ生成中の領域としてそれがいかなる形で進行しているのか、哲学・美学のほか、文学や芸術批評、美術史などの分野にも注目し探求することである。

第2回 中国古代の環境美学の観念
第1回 東洋美学の可能性

【講演者】
陳望衡 大阪大学博士(文学)、現在は武漢大学哲学学院教授、アリゾナ州立大学訪問学者。ハーバード大学所属ダンバートン・オークス研究センター、スタンフォード大学、UCバークレー、シカゴ大学、大阪大学、シンガポール国立大学、ソウル大学校、北京大学などで招待講演。主著に『中国古典美学史』全三巻(台湾:華正書局有限公司、2001年)、『環境美学』(武漢大学出版社、2007年)、『当代美学原理』(武漢大学出版社、2007年)、(Su, Feng訳・Cipriani, Gerald編)Chinese Environmental Aesthetics, Routledge Press, 2015、『文明前的“文明”』(「文明前の“文明”」、人民出版社、2017年)、(范明華等共著)『大唐气象』(江蘇人民出版社、2022年)など。国家社科基金重大項目〔プロジェクト〕「中国環境美学通史研究」の代表研究者。著作は国家社科基金外訳項目〔中国語著作を外国語に翻訳されるプロジェクト〕に四度選ばれた。中国環境美学研究の開拓者。

【コメンテーター】
青田麻未 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在は群馬県立女子大学文学部専任講師。専門は環境美学・日常美学。著書に『環境を批評する  英米系環境美学の展開』(春風社、2020年)。主な論文に「動物の美的価値――擬人化と人間中心主義の関係から」(『美学芸術学研究』37、2019年)、「乱反射するいけばなの自然ーー小原流琳派調いけばなを事例として」(『フィルカル』5(1)、2020年)、「「地域アートの芸術的価値――環境美学の視点から」(『美学』72(1)、2021年)など。

【司会・通訳】
丁乙 東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東京大学東アジア藝文書院(EAA)特任研究員。

 

詳細

使用言語:中国語・日本語(逐次通訳有)
日時:2023年2月10日(月)14.00-17.00 JST/13.00-16.00 CST
  (講演約60分+コメント約20分+休憩10分+討論約90分)
会場:東京大学東洋文化研究所第一会議室(関係者限定)& Zoom
※要事前登録
以下のリンクからご登録ください。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZEvde6vqjsqHt2HWlqos0iXXBXdY3be-aIt

大雪に伴う交通の混雑および混乱が予想されるため、オンラインのみの開催といたします。

 

主催:東京大学東アジア藝文書院(EAA)