【概要】
複雑化・国際化する社会の中で越境するということはいかなることを意味し、その先には何が拓かれるのか。境界をこえるという行為に付き纏う諸問題、異なる言語・文化・価値体系間の実相、そして過去・現在におけるこれらを乗り越える試みにはどのようなものがあるのか。
本ワークショップは、ヒト・モノ・コトの越境にかかわる研究・実務に携わる専門家たちを招聘し、越境の過去・現在・未来を読み解く様々な視点や、研究/現場で目にする実相を共有・議論することを目的とする。未来への手がかりとして越境にまつわる様々な問いをひらき、変化を生み出すことを目指す。
【日時】
2022年11月29日(火)13:30-16:30
【場所】
東京大学駒場キャンパス101号館11号室(EAAセミナー室)& Zoom
※要事前登録
会場参加をご希望の方はこちら、Zoom参加をご希望の場合はこちらから事前にご登録ください。収容人数の都合上、会場参加は登録先着順15名とさせていただきます。
【プログラム】
第1部 13:30-15:00
寺﨑新一郎(立命館大学)
「メイドイン・イメージから生じる認知や感情、行動のメカニズム」
小塚泰彦(株式会社 morph transcreation)
「トランスクリエーションが拓く新しい『意味』の可能性」
戸矢理衣奈(東京大学)
「生産技術研究所における「文理実融合」の展開」
第2部 15:15-16:30 総合討論
コメント 石井剛(EAA副院長)
司会 片岡真伊 (EAA特任研究員)
【ゲスト・スピーカー】
寺﨑新一郎(立命館大学経営学部准教授):
早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。専門は経営学/マーケティング。外国や異文化に対するバイアスが製品・サービス評価へ及ぼす影響について、社会心理学的視点から研究に取り組む。主著に『多文化社会の消費者認知構造:グローバル化とカントリー・バイアス』(早稲田大学出版部)、単訳に『インタビュー調査法の基礎:ロングインタビューの理論と実践』(千倉書房)がある。受賞歴に日本マーケティング学会「日本マーケティング本大賞2021」準大賞、日本商業学会奨励賞など。
小塚泰彦(株式会社 morph transcreation, Co-founder, Co-CEO):
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国王立芸術大学院)イノベーション・デザイン・エンジニアリング学科MPhilを中退し、ロンドンにて英国人と共同でMorph transcreationを創業。米国トップの企業をはじめ、数多くのグローバル企業と共にトランスクリエーション®を探求している。渡英以前は博報堂にてコピーライター、アートディレクター、博報堂生活総合研究所研究員などとして9年勤務。長年の趣味として観世流で能の謡曲仕舞の稽古をし、冷泉流で歌道を習っている。著書『震災のためにデザインは何が可能か』(NTT出版・共著)
戸矢理衣奈(東京大学生産技術研究所准教授):
文化/社会史、経営史。生産技術研究所では「応用人文学」を掲げ、実務経験および東大EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)修了の経験を活かし、実務家を加えた文理融合・異分野連携の推進に取り組む。主な著書に『銀座と資生堂 日本を「モダーン」にした会社』(新潮選書)等がある。