2022年8月22日(月)、8月23日(火)の2日間にわたって、北京大学と東京大学のサマーインスティテュート(EAA UTokyo-PKU Summer Institute 2022)が行われた。初日の午前中のアイス・ブレーキングセッションにて、全員が自己紹介をしたあと、午後からは、まずは王利平氏(北京大学)よりジョン・デューイの教育哲学について、そのあと、唐克揚氏(南方科技大学)より自身の経験にもとづく大学における空間デザインについて、それぞれ講義があった。詳細については、昨年度とおなじく報告書が作成されるので、そちらの完成を待たれたいが、特筆すべきは、今年もまたオンラインであるとはいえこのように二大学間での共同プログラムが実現したことのみならず、グループに分けられた両校からの参加者たちが、1日目の夕方に講義がおわったあとメールベースでそれぞれプレゼンテーションを準備し、翌2日目の午後には発表を行なったことだろう。時間がきわめてかぎられていたが、駆け足で整然としつらえられた各発表の背後には、それぞれがリモート授業の経験で育んだオンライン上での学生同士のノウハウの蓄積が刻まれていた。実際のキャンパスで参加者たちがいつか再会できることを祈念するとともに、準備に尽力くださった両校のスタッフの方々にお礼申し上げたい。
報告:髙山花子(EAA特任助教)
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