今回のソウル大学の学生との交流を通して強く感じたのが、日本と韓国が文化的に非常に多くの共通点を持っているということだ。特に言葉に関して、韓国朝鮮語と日本語で共通の言葉を多く持っているということを感じた。例えば、今回石井先生の講義でテーマとなった「教養」という言葉も韓国語では同じ感じをルーツとして持つ「교양」という言葉が存在する。これは元々漢字を起源としてもつ言葉が多く使われていることによると思うのだが、実際にソウル大学の学生と話をしていく中でこのような共通のルールを持つことは我々の心理的距離を近づけるのに大きな働きをしたと感じた。また互いの文化を理解する上で共通の概念を多く持つことは、大きな助けになると思った。コロナ禍の影響で韓国と日本の交流が減り、私自身も韓国の同世代の学生と直接話すのは非常に久しい機会となった。韓国と日本は地理的にも非常に近く、継続的に対面での交流を行うのも他の欧米の国々と比較しても容易だと思う。今後も今回の交流で出会った人たちとの交流を継続させていただけたらと思う。
報告:姜大模(大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程1年)
写真:ヴィクトリヤ・ニコロヴァ(EAAリサーチ・アシスタント)
悦びの記#23(2024年2月18日)
【報告】ヴァレンティーヌ・ズュベール氏講演会「フランスのライシテと女性解放——真の平等に向けて?」