2021年8月23日(月)の13:30-16:00にかけて、「近世ヨーロッパの文化と東アジア研究会」の一環として、第1回「東アジアへの西欧の知の伝播の研究会」が開催された。
冒頭、野原慎司(東京大学)より開催趣旨の説明が行われた。
次に、第一報告として、小野塚知二(東京大学)より、「美、風刺、「封建的自由」:ホガースと近世日本の形象表現のずれ」と題して、18世紀イギリスの風刺画家ホガースと、江戸時代日本の浮世絵での風刺のあり方の違いについて報告された。
第二報告として、有江大介(横浜国立大学・名)より、「西欧社会経済思想の19世紀後半東アジアへの波及:明六社知識人と厳復たちの翻訳」と題して、日本と中国における西欧社会科学古典の翻訳にあたっての受容の相違が取り上げられた。とりわけアダム・スミス『国富論』の翻訳が焦点となった。
最後に、石原俊時(東京大学)より閉会の挨拶があった。
参加者は、40名を超え、活発な質疑応答が行われた。
報告者:野原慎司(経済学研究科)
【報告】第2回「EAA若手研究者研究会」
【報告】「東アジア」と時代的使命感:第8回日中韓オンライン朱子学読書会開催報告