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2025.01.17

【報告】清華大学新雅書院との交流会

 2025年1月14日(火)、中国の清華大学新雅書院のご一行が東京大学駒場キャンパスを訪れ、東アジア藝文書院(EAA)で交流会を行った。101号館のEAAセミナー室には、新雅書院の先生である林蔚然氏とチューターの胡雪盟氏、そして2年生から4年生までの学部生21名が集まった。一方、東大からはEAAユース生やリサーチ・アシスタント、学部1年生から博士課程の学生まで幅広いメンバーが参加し、セミナー室は寒空を忘れるほどの熱気に包まれた。

 冒頭では、EAA院長の石井剛氏が、駒場キャンパスの旧制第一高等学校以来の「教養」とは何なのかについて触れながら、東アジア藝文書院の理念などを語った。続いて、新雅書院の胡雪盟氏が「新雅」の意義から、新雅書院の概要、カリキュラムの特徴まで詳しく紹介した。

石井剛氏

胡雪盟氏

 特筆すべき点として、石井氏と胡氏の発表には共通言語である英語だけでなく、それぞれ日本語と中国語も交えて行われた。その場で、中国に留学経験のある東大生が日本語と中国語を行き来しながら通訳を行い、両校の学生は中国語、日本語、英語を駆使して積極的に発言し、共に深く考えるプロセスに浸り、充実した時間を過ごした。

 その後のコーヒーブレイクでは、参加者たちが打ち解けた雰囲気の中で交流を深め、活発な会話が交わされる中、連絡先を交換する場面も見られた。昨年に引き続き実現した今回の交流会は、中国のリベラルアーツ教育をリードする新雅書院の学風に触れる貴重な機会となり、今後さらなる交流の深化が期待されている。

報告:張政婷(EAA特任研究員
写真:深田めぐみ(EAA学術専門職員)、張政婷(EAA特任研究員

 

参加者の感想:

 1月14日火曜日、昨年に続き、清華大学新雅書院の学生・先生方が東京大学を訪れ、東アジア藝文書院(EAA)と交流を行った。 EAAからは、東大の教養学部について説明がなされた上で、教養とは何かについてディスカッションが行われた。また、清華大学新雅書院からは、古典の精読や文理混合の教育など、新雅書院の特色ある学びが紹介された。その後、フリートーク・キャンパスツアーの時間が設けられ、清華大学と東京大学、両大学の学生同士の交流が深められた。
 東京大学の教養学部とも、北京大学の元培学院とも異なる新雅書院の教育理念や教育様式には、深く感銘を受けるとともに、どのような学びを通じて「教養」を育むことができるのかという点について多いに参考になった。また来年度の交流に期待したい。

谷栞里(EAAユース 4期生/教養学部4年生)