2020年9月6日(日)、東京大学駒場キャンパス21KOMCEE West K303にて、北京大学と東京大学による2020年度の合同講義「EAA Summer Institute 2020」のためのIce-breaking Sessionが開催された。集中講義のいわば前夜祭として緊張をほぐし、翌日から行われる講義とグループワークにおける両校の学生の協同を促すため設けられた機会である。Sessionはまずはカジュアルな雰囲気の自己紹介から始められた。
東京大学側の参加学生には対面参加あるいはZOOM経由でのオンライン参加を選択してもらった。スタッフにも予想外のことであったが、多くの学生が対面参加を希望し、久方ぶりにキャンパスに学生が会する機会となった。ある一年生の参加学生は、これが初めてのキャンパスでのイベント参加であるということであった。感染防止対策を念頭に緊張していたスタッフも、集った学生たちの楽しげな交流のさまにとても報われた思いがした。このsummer instituteが大学の大学的な知的交流のありかたを体験してもらえる機会となったならば、EAAスタッフの一員として非常に嬉しい。
北京大学側の参加学生たちはプロジェクタスクリーンに投影されたZOOM画面経由でやはり自己紹介をしてくれた。本来対面で席を共にする予定であった北京大学の学生さんたちからも、オンラインでこのような機会がもてたことが非常にうれしい、とのコメントをもらうことができた。
両校の学生による一通りの自己紹介ののちは自由交流の時間となった。それぞれに交換したWeChatを通じ早速北京大学の学生さんとの連絡を取り始めるのを見て、非対面でつながりあう新しいライフ・フォームの一端を見たような気がして新鮮に感じられた。
翌日から始まるEAA Summer Institute 2020がさらに楽しみになった時間であった。この日は自由交流後に解散となったが、まだキャンパスへ慣れない一年生のために他の上級生たちが自主的に時間を割いてキャンパス・ツアーを行ってくれていた。大学なる場で人々がつながり・つなげあうサイクルが続いてくれることを切に願ってやまない。
報告者:具裕珍・前野清太朗(EAA特任助教)